昨年、非浸潤性乳管癌で乳房全切除術をしました。今後、再発、転移があるのでしょうか?

2020年1月15日  , 

病理組織検査の結果でNuclear gladeが2でした。atypia3+mitosis1での結果です。インターネットで検索したところ、atypia3と言うのはあまり良くないと書いてあったのですが、このグーレドは非浸潤性乳管癌でも高いと今後の再発、転移等の可能性が高くなるのでしょうか?

ご質問をいただき有難うございます。質問者さんの場合、グレードに関係なく乳がんの再発および転移は無い、と回答できます。まず、今回診断された非浸潤性乳管癌は極早期の乳がんであり転移することは無いです。乳房温存手術を施行した場合は、温存した乳房内に乳がんが再発する可能性があり、グレードが高いほど乳房内再発が生じる危険性が高くなります。しかしながら、質問者さんは乳房切除術を受けていますので、乳がんの転移はもちろん、乳がんが再発する可能性は無い、とお答えできます。ただし、反対側の乳房に新しい乳がんが発生することはありますので、今後の定期診察を受けていただくことは必要です。この度は貴重な質問をいただき有難うございました。

 

文責:呉医療センター中国がんセンター乳腺外科 重松英朗