民間療法に頼ってしまった結果、StageⅠで手術したにも関わらず今はStageⅣの全身に骨転移を起こしてしまいました。

2023年7月31日   

今年で52歳になります。いままでいわゆる民間療法に頼ってしまった結果、47歳の時にStageⅠで手術したにも関わらず今はStageⅣの全身に骨転移を起こしてしまいました。StageⅣ Luminal HER2+ 全身骨転移 脊髄浸潤(両下肢麻痺+排便障害) 悪液質です。
主治医と相談した結果、①ホルモン治療としてタモキシフェン内服 ②ハーセプチン1週間に1回の点滴 ③ランマーク(一か月に一回)+デノタスチュアブル を提案されました。この治療でよいでしょうか?ほかによい治療はありますか?

ER陽性HER2陽性なので、両方の治療をする必要があること、全身転移をしているので根治はしないこと、なので、まずは副作用の少ないQOLの保てる治療から開始ということになります。主治医の先生の提案している治療法が標準的だと考えます。

今後は民間療法に惑わされることなく、しっかりした治療を提案してくれている主治医の指導のもの、長く治療をできるように頑張ってください

文責:島根大学医学部附属病院乳腺センター 角舎 学行