浸潤性微小乳頭がんについて、予後が悪いそうですが詳しく教えてください

2020年8月31日  , 

初めまして。お忙しいとは思いますが、ご回答頂けたら幸いです。質問は2つになります。コロナ禍中に乳癌の診断、ステージI、左乳房全摘術、ER90%PgR90%、H ER2陰性、グレード1、Ki67 15%、浸潤径1.13、センチネルリンパ節生検0/5陰性、静脈侵襲軽度、組織型 浸潤性微小乳頭癌・硬性型 MIX、ホルモン療法単独という流れになった49歳閉経後治療中の者です
最初の1ヶ月半程アリミディックスを服用していたのですが白血球値が減少してきたので(5220→3730→3420)レトロゾールへ変更になりました。私としては目に見えない副作用より、身体に現れている副作用の方が辛く、その事を主治医に伝えても主治医は白血球値の事にしか重点を置いていない様に感じます。ネットで白血球値の事を調べると、私くらいの数値はそれ程重症な感じはないので私としては現在出ている胃痛(激痛)、倦怠感、低血圧の方が深刻です。介護士としての仕事にも影響が出てしまい、7月、8月と欠勤が多々ありました。9月は職場からやんわりと休職してはどうかと言われ暫く傷病手当を頂き、休職する事にしました。どの様に主治医に伝えたら宜しいでしょうか?
②組織型(微小乳頭癌)とKi67値が微妙な数値で予後が気になります。
ステージとしては早期なのですが組織型が特殊型なのでとても気になるのですが主治医はその事は気にしなくても良いと言うだけですリンパ節への転移がなければ組織型はそれ程重要視しなくても良いのでしょうか?
ご回答、宜しくお願い致します。

  • ホルモン療法の副作用について

ホルモン療法の副作用の現れ方にも個人差があります。副作用の受け入れ方にも個人差があります。休職の件も含めて、今一歩、主治医とお話をされることをおすすめいたします。うまく伝わっていないのであれば、ありのままをお伝えされるのがよろしいかと考えます。

  • 浸潤性微小乳頭癌について

浸潤性微小乳頭癌を調べていくと、「予後不良」とか「悪性度が高い」といった表現がされていることが多いと思います。比較的新しい分類・概念ですので、まだわかっていないこともありますが、通常の浸潤性乳管癌と比較して、リンパ管侵襲が顕著なことが多くリンパ節転移の頻度が高いといわれています。その結果、全体としてはステージが高い方が多くなってしまうようです。おっしゃっておられるように、浸潤性微小乳頭癌も通常の浸潤性乳管癌も同じステージであれば同じ術後診療がなされているのが現状です。

 

文責:はつかいち乳腺クリニック 川渕義治