HER2陰性/陽性の診断基準は病理検査機関によって違うのでしょうか?

2021年1月12日   

2020年11月にステージ1の浸潤性乳がんと診断され、12月に温存治療にて手術をいたしました。現在、術後の病理検査結果待ちです。
精密検査にて乳がんと診断された病院では、針生検(マンモトーム生検)の結果、HER2 +1で陰性という診断だったのですが、手術・治療を行う転院先にて、同じプレパラートを使って病理診断に出したところ、HER2 +2という擬陽性の結果が出ました。※そのため、今は手術で腫瘍を取ったものをFISH追加検査に出しています。
同じ細胞をもって病理診断にかけているのに、他のホルモン受容体(ER、PgR)や、Ki67などは、変わらない病理検査結果だったのですが、HER2だけが変わっていました。検査機関によて、基準値が異なっていたりするのでしょうか?
HER2の結果次第で、今後の治療方針が大きく変わるので、結果が出るまで気にしてもしょうがないのですが、陰性よりなのか陽性よりなのか、気になってしまいます。

HER2の免疫染色は、その施設によって細かいところの方法は違っていると思います。広島市内の数施設で比較したことがありましたが、免疫染色の陽性率に差がありました。質問者の場合、免疫染色の1+と2+の境界くらいの染色だったのではないでしょうか?1+と2+ではFISHに回るかどうかで大きく違いますので、我々も慎重になります。

あと、針生検の検体は捻れやHER2の発現の少ないところを穿刺している可能性もあるので、我々の施設では、針生検、手術検体の両方で検査してもらっています。手術検体でされておられるということですので、今回が最終的な結果になりますね

 

文責:広島大学病院乳腺外科 角舎学行