MRIの拡散強調画像の結果について

2022年1月13日   

昨年10月に浸潤性右乳がんがわかって温存手術を受けました。
腫瘍の大きさは13mm   ステージ1 核グレード1 ホルモン陽性 HER2陰性 Ki67値30%でした。

質問させて頂きたいのは、診断時のMRI検査の結果、「左乳房C区域に径8㎜程度の辺縁不整なmass lesionがあり、拡散強調画像では軽度信号上昇を認めBI=RADSカテゴリー4bで 悪性の疑いがあります」とあったのですが、今回は様子を見ましょうという事になりました。
このカテゴリー4b 悪性の疑いという状態は 今後はっきりと悪性になってくものなのでしょうか。それとも疑いのままで変わらないものなのでしょうか。 教えてください。

MRIの拡散強調画像では信号上昇があると、構成細胞の密度が高いことを表します。また、BI=RADSカテゴリー4bの判定ですと、悪性の可能性が10-50%程度あるとの判定です。

ただし実際にはMRI以外の画像も加味して診断を行います。MRIでは悪性の疑いがあっても、超音波で明らかに良性とわかるような病変もありますので、総合的にどのような病変を想定しているのかによりこの後の対応(マネージメントといいます)は変わってきます。主治医に尋ねてみてください。

文責:県立広島病院乳腺外科 野間翠