TC療法だけかEC+タキサン系かで迷っています。

2021年4月27日   

閉経前43歳
病理結果
浸潤がんの大きさ 12×7mm
組織学的グレード 2(術前は1)
リンパ管侵襲あり
血管侵襲なし
リンパ節転移 2/13
ER 7
PgR 5
HER2 +2 FISH 陰性
Ki67 5%(術前16%)
乳頭腺管癌

主治医からは、TC療法を提案されましたが、EC+タキサンでも構わないというような感じです。
10年無再発率は、さほど変わらないことがわかりましたが、20年30年無再発率となると変わってくるのでしょうか?

たかが3ヶ月、されど3ヶ月。迷っています。

StageIIA, 43歳、luminal typeの診断であり、化学療法施行による生命予後の改善が期待できます。化学療法内容としてアンスラサイクリンとタキサンの順次投与が標準治療として施行されます。
一方で、再発リスクの低い方や心疾患の既往がある方には、TC療法も選択肢となります。年齢もお若く、特に合併症のないと見受けられますので、EC+タキサンが標準治療です。
ただ、再発リスク自体は高くないですので、TC療法を受けるデメリットは小さいです。
ご検討をお願いします。
文責:呉医療センター乳腺外科 重松英朗