2025年1月11日(土)第156回まちなかリボンサロン(WEB形式)開催の報告

2025年初となる1月の第156回まちなかリボンサロンは、リオールジム代表取締役の奥松 功基 先生に『乳がん経験者における運動の重要性~筋肉・体力アップにお勧めの運動とは~』をテーマにご講演   いただきました。

 

まず、運動ががんの再発リスクや死亡リスクを大きく下げることが分かっており、週150分以上の運動を行った場合、それぞれ25%、40%リスクが低下する事が判明しているということでした。

 

次に、術後に疲れやすくなったという声が多い事について、幾つかの理由がありますが、抗がん剤などの影響で10年程度の持久力や筋肉が減る事が報告されているそうです。

これに加えて、加齢による影響があり、毎年筋肉は1%、筋力は3%程度自然に減っていきます。ただ、体重が減らなかったり、増えている場合は、別のもの(脂肪)などに置き換わっていっているということです。

  

研究の分野では、運動が術後の健康に大きく寄与すると言われ始めており、中でも特に持久力を維持する事が重要であると考えられることが多くなりました。

 

また、持久力が高いと、疲れにくく、体脂肪率も低く、引き締まった体になりやすいという傾向があります。その持久力を効率よくアップするために3つの運動方法をごご紹介いただき、実際に座ってでききる運動を視聴者も実践しました。

  

最後に運動を継続するためのYOUTUBEやジムのオンラインレッスンなどをご紹介いただき締めくくられました。

視聴者からは、「抗がん剤治療中で、ついつい安静にと自分を甘やかしていましたが、体調に合わせて積極的に運動をした方が良いことが分かって、とても前向きになれた。」などといった感想が寄せられました。

令和7年2月1日の第157回まちなかリボンサロンは、呉医療センター・中国がんセンター乳腺外科の郷田 紀子 先生に『AYA世代乳がん患者さんが教えてくれる乳がん手術後により良い生活を送るためのヒントとは』をテーマにご講演いただきます。