HER2陽性乳がんの術後CTでリンパ節が腫れてると言われました。今後、必要な検査は何でしょうか?
宜しくお願いいたします。右乳がん、腋窩リンパ節転移、HER2(3+)
合計8回抗がん剤治療してから手術を受けました。2回、組織検査をしましたが、がん細胞は発見できませんでした。その後ハーセプチンの点滴を14回行い最後は今年の1月20日で
それから3月に経過観察、次いで4月20日に血液検査とCT検査
ここまでは良かったのですが、術前のCT検査と今回の画像を比べると右脇の下と首に一つず
先生は「大きさは1センチ以下だから検査ができません。抗がん剤
質問1
ハーセプチンの点滴は最後(14回目)は1月20日です。その3
質問2
脇の下のリンパは手術で全部取ったと思っていました。なぜリンパ
質問3
3カ月後は血液検査と言われました。3カ月間このまま待っている
質問4
リンパと言われれたら経過観察。他の臓器にガンが発見されたら対
質問5
これから先CT検査は必要ありませんか?
質問6
PET検査も必要ないと言われました。する必要はないと思われま
乳がん術後に撮影したCTの結果で不安になっておられるようですね。質問にお答えします。
質問1
ハーセプチンの点滴は最後(14回目)は1月20日です。その3
質問2
脇の下のリンパは手術で全部取ったと思っていました。なぜリンパ
→1センチ以下のリンパ節は異常と見なさないことが多いですが、放射線科医によっては記載することもあります。リンパ節のサイズが1センチ以下であればすぐに転移と考えずに経過を見てもいいのではと思います。腋窩リンパ節は、切除してもまた反応性に腫れることもあります。完全に無くならないことはあります。
質問3
3カ月後は血液検査と言われました。3カ月間このまま待っている
質問4
リンパと言われれたら経過観察。他の臓器にガンが発見されたら対
質問5
これから先CT検査は必要ありませんか?
質問6
PET検査も必要ないと言われました。する必要はないと思われま
→もともと、乳がん術後のフォローアップにCTやPETは必要とはされていません。乳がん診療ガイドラインでも、「CQ8.再発リスクの低いStageⅠ・Ⅱ乳癌術後の定期的な全身画像検査は推奨されるか?」という問いに対して「基本的に再発リスクの低いStageⅠ・Ⅱ乳癌術後に定期的な全身画像検査を行わないことが勧められる。」となっています。その理由として、CTをたびたび撮っていたグループと撮らなかったグループでは、予後に差が無かった。不安も解消されなかった。放射線被曝は多くなった。費用も多くかかった。ということだったからです。ですから、今の乳腺専門医の考え方としては、「CT、PET撮影を術後にしても、患者さんにメリットはない」というものが標準です。それを踏まえてなお、CTなどの撮影を希望されるのであれば、主治医にお願いされたらいいと思います。保険では認められていますので。
文責:広島大学病院乳腺外科 角舎学行