イブランス内服していますが白血球が下がって減量しても休薬が必要です。どうしたらいいでしょうか?

2020年10月30日  , 

15年前左乳がん罹患して温存手術しています。その後ホルモン陽性でしたのでホルモン治療とEC化学療法受けております。その後再発なく、たまたま他のことでCT検査して15年後多発骨転移が見つかりました。骨が溶解していたところは放射線治療し、アナストロゾール服用してガンは消失したり薄くなりましたが7月後PET-CT受けたところがんが増悪したことがわかりイブランス、フェソロデックス、ゾメタで治療しております。イブランス125mg2週間服薬して白血球減少して2週間休薬しても白血球もどらずまた1週間休薬してもどりました。
その後100mgに減薬3週間服薬1週間休薬しましたが白血球もどらずさらに1週間休薬すると白血球もどりました。
75mg
に減薬3週間服薬しても2週間休薬しないと白血球はもどらないため、フェソロデックスが4週間で注射しなければならずその関係て今はイブランス2週間服薬2週間休薬フェソロデックス、ゾメタで治療中です。
イブランスは3週間服薬が基本なのに2週間服薬ということもあるのですか?
私は腫瘍マーカーがCA.CEA-15ともにもともと基準値内でしたがイブランス3週間服薬していたときのほうが下がりました。2週間にしたら基準値内ですが少し上がりました。まだイブランス2週間服薬2週間休薬の画像上の結果はでてはいません。
ただイブランス2週間服薬2週間休薬という服薬の仕方はあるのかをお聞きしたいです。

再発後の治療中、ご心配のことと推察します。今度の効果判定が良い結果であることをお祈り申し上げます。

イブランスの適正使用ガイドによると“75mgより少ない1日量については安全性・有効性が確認されていない“と記載されております。2週内服2週休薬についても記載はありません。おそらく、主治医の先生のご経験からの裁量による投与方法とお見受けします。イブンランスと同様のCDK4/6阻害剤であるベージニオという薬もあります。効果判定の結果が出た際にしっかりと主治医の先生にご相談されることをお勧めいたします。

 

文責:広島総合病院乳腺外科 大原正裕