縦郭リンパへの転移治療について教えてください

2023年8月8日   

はじめて質問させていただきます。妻(62歳)が、2年前の2021年3月、右側乳房に3.5㎝のしこりを発見し、乳腺外来受診、浸潤性乳管がん(ステージ2B)と診断されました。
5月に乳房部分切除と腋窩リンパ節切除(リンパ節の1番目に一つだけ転移)後、放射線治療と抗がん剤治療を経て、この5月にCT検査を実施。心臓回りのリンパが腫れているとのことで、PET-CT検査を実施後、浮腫部分が光ったため、気管支鏡検査を経て、乳がんの縦郭リンパ節への転移が判明いたしました。
HER2陽性、ハーセプチンの投与も行っておりました。
先日、地元の有名ながんセンターでセカンドオピニオンを受診いたしましたが、基本的に化学療法のみの治療となり、平均的な余命は5年程度というお話をいただきました。
インターネットなどで調べてみますと、がん細胞の耐性を阻害する、p-糖蛋白阻害剤を抗がん剤と併用する記事が載っていましたが、今の抗がん剤はp-糖蛋白阻害剤も最初から含まれているのでしょうか。あるいは、腫瘍内科医に相談して、ご助言をいただいたほうがよろしいでしょうか。
妻の、平均的とはいえ、5年程度という余命を聞き、大変衝撃を受けております。
知人から、フコイダンというサプリメントの併用や、鍼灸を行うことの有効性も聞いたのですが、こういうものを抗がん剤治療と並行して実施すると効果が期待できるものでしょうか。ただ、自費診療の免疫療法などについての広告もよく目にしますが、これらは、全額自費で、なおかつ理論的な効果が実証されていないようですので、手を出すことは躊躇しております。フコイダンや、鍼灸などに効果があるのであれば、積極的に活用してみたいと考えております。藁にも縋る思いでございます。ご回答をいただけますと幸いでございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。

化学療法、HER2治療薬ともにレジメンと呼ばれるプロトコールがあり、それに従ってどこの施設でも治療しています。それが標準療法です。セカンドオピニオンも、それに従った薬物療法を行ってください、という内容だろうと思います。それに従って治療している施設では、治療効果も一緒ですので信頼できる施設で治療をしてください。

またフコダインなどのサプリメントは全く効果がないだけでなく、体調も悪くする恐れがあります。自費の免疫療法も同じです。標準治療の妨げになりますので、絶対にやらないようにしてください。

文責:島根大学医学部附属病院乳腺センター 角舎 学行