HBOCに対するリスク低減予防切除の詳細を教えてください
2021年2月4日 遺伝子検査
2020年5月 左浸潤性乳管癌(TNBC)となり乳房全摘、化学療法を行いまし
①その場合どのように検査治療を行うようになるのでしょうか。
センチネルリンパ節生検は必要ないのでしょうか。
また、術前の検査も何もしていないのですが、日本乳癌学会では健
②
今の病院では症例がないようで、
③病理検査も特別な検査方法があ
昨年、保険適応となった治療であるためか、近隣の医療機関ではあ
よろしくお願いいたします。
大変ご不安ななかご相談をお寄せいただき、 ありがとうございます。
相談者様のこの度の健側乳房の切除(リスク低減乳房切除術)は、 患側乳房切除術から、1年以内と思われ、 比較的早いタイミングと思われます。
BRCA陽性の方の健康な乳房のチェックのマンモグラフィとMR I検査の頻度は1年に1度で推奨されております。
相談者様におかれましては、 主治医の先生が最初の左乳がんのお手術の前に行われたMRIを含 めた精密検査結果が反映されていかれるご方針かと推察されます。 それは、許容されると考えられます。
ご不安が続くようであれば、 主治医の先生にご確認されることをおすすめいたします。
センチネルリンパ節生検は、乳がんが「ある」 ことが前提の術式ですので、この度の相談者様のリスク低減乳房切 除術
では行わないことは妥当と考えられます。
リスク低減乳房切除術の病理診断は、通常の乳房の切除標本の病理診断の手技で行われ、 術前に画像で同程できなかった乳がんがないかを調べてもらえます 。
潜在的に乳がんが見つかる確率は7%程度と言われております。
上記が、主治医の先生とのご相談で参考になれば幸いです。
文責:広島共立病院乳腺外科 郷田紀子