2023年10月7日(土)第141回まちなかリボンサロン(WEB形式)開催の報告

第141回まちなかリボンサロンでは、広島大学病院循環器内科佐田良治先生に『がん治療薬と心臓の関係』と題してご講演いただきました。

「がん」治療薬の進歩に伴って、心血管合併症が引き起こされるリスクが高まり、それは乳がん治療においても例外ではないということから、循環器内科の役割が重要となってきていることをご解説いただきました。

心臓への影響に注意が必要な乳がんの治療薬について、それぞれが心臓へ与える影響と、適切にモニターしていくことでその対応が可能であることをお教えいただきました。

最後に、合併症として頻度の高い静脈血栓症のご説明と、心血管合併症の予防・治療には循環器内科医とがん治療の医師が連携していることをご説明いただき、今後の治療の発展によってますます多職種連携が重要となるであろうことをお教えいただきました。

サロン後のアンケートには「抗がん剤などの薬剤が心臓に与える影響など知ることが出来て良かったと思います」「乳がんの治療を長く受けるにあたり、循環器系への影響を意識していなくてはならないことを改めて認識しました」「抗がん剤投与で癌が治癒しても、心臓への副作用を考えると、心臓疾患にならないためにも日頃の適度な運動等を心がけたいと思います」など沢山の感想が寄せられました。

次回は、香川乳腺クリニック 香川直樹先生に『乳がん治療とリンパ浮腫~リンパ浮腫にならないための工夫~』と題してご講演いただきます。

寒暖の差が激しい季節になりました、皆様にはどうかお身体大切にお過ごしください。次回もご参加お待ちしております。