まちなかリボンサロン
ハイブリット形式で開催していましたが、現在はオンラインのみで行っています。

2025年5月10日(土)第160回まちなかリボンサロン申し込みを開始します

新型コロナ感染症拡大防止を鑑みて、WEB形と現地形のハイブリット形式で開催していた「まちなかリボンサロン」は現在WEB形のオンラインのみで行っています。

レクチャー後に、チャットからの質問コーナーも設けます。
匿名(ニックネーム)で参加できますので、お気軽にご質問ください。
(その場でお答えしますが、時間の都合上全員の質問にお答えできない場合もあります)

また質問コーナー終了後、希望者のみ、そのまま残っていただきオンラインでのおしゃべり会も開催しています。おしゃべり会には、先生方も参加します。
もちろんミニレクチャーの聴講だけの参加でも結構です。
詳しくは、こちら<<< をご覧ください。

<WEBオンライン形式>
パソコンやスマートフォンからzoom(インターネット)を使ってご参加ください。
以下の「申し込みフォームボタン」から事前のzoom参加の登録をお願いします。
定員が100名となっておりますので、お早目にお申し込みください。

サロン参加ルールを設けていますので、必ずお申込み前にご確認ください。
 ■サロン参加ルール はこちら

==== 2025年5月のまちなかリボンサロン =============

日 時:2025年5月10日(土)14:00~16:00
 (第2土曜日です!お間違いなく!!)

☆ミニレクチャー
『 知って安心!乳がんに対する放射線治療の基本と最新情報 』
講師:県立広島病院 放射線治療科 土井歓子 先生

申し込みフォームへ

※申し込みフォームが変わりました。
内容に沿って名前(ニックネームでも可)、メールアドレス等を入力してください。
申し込み直後に、参加URLをお知らせする受付確認メールが「zoom」から届きます。

●必ず所定のお申込みフォームからお願いします。
●参加のURL は、申し込み者ごとで違います。リンクを共有しないでください。
一人でPC、スマホ、タブレットなどを複数使ってのご参加はご遠慮願います。
●申し込み方法について分からないことがあれば、事務局までメールでお尋ねください。

2025年4月5日(土)第159回まちなかリボンサロン(WEB形式)開催の報告

2025年4月に開催された第159回まちなかリボンサロンでは、広島大学病院 形成外科の佐々木彩乃先生をお迎えし、「乳房再建 ~自分に合った再建方法の見つけ方~」をテーマにご講演いただきました。

  

講演では、乳房再建においては「4つのステップ」が大切であることが紹介され、まず最初の「Step1:自分に合った決め方を確認する」についてご説明いただきました。

乳房再建は、必ず受けなければならない手術ではありません。そのため、自分自身が再建を望むかどうか、望む場合はどのタイミングで行うのかを判断する必要があります。そして、選択したタイミングによって手術の回数や方法も異なるという点が強調されました。

さらに、再建について考えるためにどのくらい時間的な余裕があるかを把握しておくことも大切です。主治医に相談し、落ち着いて情報を整理しながら検討することの重要性についてもお話がありました。

  

次に「Step2:選択肢を知る・比べる」についてのご説明がありました。乳房再建にはいくつかの方法があり、それぞれに医学的な特徴と日常生活への影響という2つの側面があるため、事前に理解し比較することが大切だとお話しされました。

保険適用の再建法としては、大きく「乳房インプラント」と「自家組織による再建」の2つがあります。インプラントは手術時間や入院期間が短く、身体への負担や傷も少ない一方で、カプセル拘縮や破損のリスクがあり、長期的なメンテナンスが必要になります。自家組織再建は自然な柔らかさが得られる反面、手術が大がかりで、採取部位に傷が残るなどの負担があります。

  

また、体型や体のバランスによって適した方法が異なるため、主治医による診察と相談が必要です。特に放射線治療を受ける場合は、再建の時期や方法に制限が出ることもあるため注意が必要です。

さらに、再建後の生活における身体の動きやすさ、服装の好み、家事の負担、家族からの支援体制、費用面なども含めて、総合的に考えることが大切です。

  

「Step3:選択肢について考えてみる」では、胸の形や傷の大きさ、術後の生活、費用、回復にかかる時間、ライフスタイルとの両立などを、自分の価値観に照らして考えることが大切です。

乳房再建には多くの選択肢があるため、迷いやすく、気持ちが不安定なときには情報を整理するのが難しく感じることもあります。そんなときは、無理をせず医療従事者に相談し、必要であれば心のサポートを受けることも大切です。

  

最後の「Step4:決断する」では、これまでに得た情報や自分の価値観をもとに、納得のいく選択ができるかを確認することの大切さが語られました。

まずは、各選択肢のメリット・デメリットを理解し、自分にとって何が大切かを整理すること。そして、支援や助言を受けながら「自分で納得できる選択」かどうかを見極めることが重要です。

もし迷いや不安がある場合は、無理に決めず、Step1〜Step3に立ち戻って見直すこともすすめられました。

 

また、他の体験者の声も参考になりますが、感じ方には個人差があるため、受け止め方には注意が必要です。あわせて、書籍やインターネットなどを活用し、多角的に情報を集めることも有効です。

講義の最後には、「大切なのは、自分の価値観に合った選択をすること。答えは人それぞれにある」という言葉で締めくくられました。

令和7年5月10日の第160回まちなかリボンサロンは、県立広島病院 放射線治療科 土井 歓子 先生『知って安心!乳がんに対する放射線治療の基本と最新情報』をテーマにご講演いただきます。

2025年3月1日(土)第158回まちなかリボンサロン(WEB形式)開催の報告

2025年3月の第158回まちなかリボンサロンは、福山市民病院看護部の賀出 朱美 看護師に『治療との向き合い方』をテーマにご講演いただきました。 

病気を疑い~検査を行い、結果の告知前、告知の後、全身の検査~治療方針を決めるという流れの中で、人の気持ちは大きく変わること、衝撃、防御的退行、承認、適応という気持ちの変遷を理解し、無理に前を向こうとせず、時間をかけて向き合うことの大切さが語られました。

診断後の「見通しの立たない不安」や「情報が多すぎて混乱するつらさ」に対して、どのように向き合えば良いのか、不安の正体や、なぜ「変化」が人を不安にさせるのかという背景を整理し、「わかること」が不安の軽減につながるという視点が示されます。

後半は、治療に向き合うためにできることとして、おおきくふたつのお話がありました。

①医療者との対話
医師と話すことはもちろん、看護師、薬剤師、医療ソーシャルワーカーなど、医師以外の専門職とも相談できる環境を作ることが大切。「誰に」「何を」相談すれば良いかを知っておくだけでも、不安は軽減される。ずっと悩みを抱えていると怒りや落ち込みを招くことになる

 

② 気持ちのコントロール
気持ちを整える方法として、「誰かに話す」「紙に書き出す」、「視点を変える」、「手放す事で全体を見る」「自分だけではない」「共感やつながりを持つ」などの方法をお教えいただきました。

 

最後に、がんの治療は主治医と相談しながら進めることになるが、ご自身の気持ちや普段の生活との向き合い方は自分次第のところがある。「自分らしく治療と向き合う」ことを真剣に考えて、心が少し隙間ができた時、今日のレクチャーを思い出してほしいという言葉で締めくくられました。

視聴者からは、「当時の一連の心理状態が整理できた」「周りの乳がん経験者に助けられたことを思い出した」などといった感想が寄せられました。

令和7年4月5日の第158回まちなかリボンサロンは、広島大学病院 形成外科 佐々木彩乃 先生に『乳房再建 ~自分に合った再建方法の見つけ方~』をテーマにご講演いただきます。

2025年2月1日(土)第157回まちなかリボンサロン(WEB形式)開催の報告

2025年2月の第157回まちなかリボンサロンは、呉医療センター・中国がんセンター乳腺外科の郷田 紀子 先生に『AYA世代乳がん患者さんが教えてくれる乳がん手術後により良い生活を送るためのヒントとは』をテーマにご講演いただきました。

まずは、AYA世代とはどんな世代かをご説明をいただき、その特徴についてお教えいただきました。AYA世代のがんは全体の約2%を占め、年間で約2万人が発症しているとのことでした。

次に最新の学会で注目された「乳房手術についての長期的な予後に関する報告」についてお話がありました。乳がんを発症した際の予防手術をした場合としなかった場合で生存率に差があることが判ったそうです。

がんの発症は遺伝子との関係が非常に深く、がんになりやすい体質を測るためには、いまだ自費診療であるものの、多遺伝子パネル検査が有効であり、がんの早期発見にも有用であるとの事をお教えいただきました。

また、AYA世代のがんサバイバーは内分泌合併症のリスクが高く、治療後10年経過した累積罹患率は糖尿病や甲状腺機能低下症などが最も高いことが判っています。

このような合併症の予防やがんの再発のリスクを可能な限り最小化するためには、術後も健康診断や人間ドックを活用する、生活習慣病を予防する事が肝要であると言われています。

最後に、呉医療センターでの患者さんについてお話をいただいた後、AYA世代の悩みや現状からどんなことが考えられるかをお教えいただき、ご自身をいたわって無理をしない健康的な生活をしていただきたいという言葉で締めくくられました。

視聴者からは、「AYA世代は糖尿病などのリスクが少し高くなると知り、自分の身体を大切にしていきたいと、ますます感じました。」などといった感想が寄せられました。

令和7年3月1日の第158回まちなかリボンサロンは、福山市民病院看護部の賀出 朱美 看護師に『治療との向き合い方(仮)』をテーマにご講演いただきます。

2025年1月11日(土)第156回まちなかリボンサロン(WEB形式)開催の報告

2025年初となる1月の第156回まちなかリボンサロンは、リオールジム代表取締役の奥松 功基 先生に『乳がん経験者における運動の重要性~筋肉・体力アップにお勧めの運動とは~』をテーマにご講演   いただきました。

 

まず、運動ががんの再発リスクや死亡リスクを大きく下げることが分かっており、週150分以上の運動を行った場合、それぞれ25%、40%リスクが低下する事が判明しているということでした。

 

次に、術後に疲れやすくなったという声が多い事について、幾つかの理由がありますが、抗がん剤などの影響で10年程度の持久力や筋肉が減る事が報告されているそうです。

これに加えて、加齢による影響があり、毎年筋肉は1%、筋力は3%程度自然に減っていきます。ただ、体重が減らなかったり、増えている場合は、別のもの(脂肪)などに置き換わっていっているということです。

  

研究の分野では、運動が術後の健康に大きく寄与すると言われ始めており、中でも特に持久力を維持する事が重要であると考えられることが多くなりました。

 

また、持久力が高いと、疲れにくく、体脂肪率も低く、引き締まった体になりやすいという傾向があります。その持久力を効率よくアップするために3つの運動方法をごご紹介いただき、実際に座ってでききる運動を視聴者も実践しました。

  

最後に運動を継続するためのYOUTUBEやジムのオンラインレッスンなどをご紹介いただき締めくくられました。

視聴者からは、「抗がん剤治療中で、ついつい安静にと自分を甘やかしていましたが、体調に合わせて積極的に運動をした方が良いことが分かって、とても前向きになれた。」などといった感想が寄せられました。

令和7年2月1日の第157回まちなかリボンサロンは、呉医療センター・中国がんセンター乳腺外科の郷田 紀子 先生に『AYA世代乳がん患者さんが教えてくれる乳がん手術後により良い生活を送るためのヒントとは』をテーマにご講演いただきます。