まちなかリボンサロン
ハイブリット形式で開催していましたが、現在はオンラインのみで行っています。

2025年4月5日(土)第159回まちなかリボンサロン申し込みを開始します

新型コロナ感染症拡大防止を鑑みて、WEB形と現地形のハイブリット形式で開催していた「まちなかリボンサロン」は現在WEB形のオンラインのみで行っています。

レクチャー後に、チャットからの質問コーナーも設けます。
匿名(ニックネーム)で参加できますので、お気軽にご質問ください。
(その場でお答えしますが、時間の都合上全員の質問にお答えできない場合もあります)

また質問コーナー終了後、希望者のみ、そのまま残っていただきオンラインでのおしゃべり会も開催しています。おしゃべり会には、先生方も参加します。
もちろんミニレクチャーの聴講だけの参加でも結構です。
詳しくは、こちら<<< をご覧ください。

<WEBオンライン形式>
パソコンやスマートフォンからzoom(インターネット)を使ってご参加ください。
以下の「申し込みフォームボタン」から事前のzoom参加の登録をお願いします。
定員が100名となっておりますので、お早目にお申し込みください。

サロン参加ルールを設けていますので、必ずお申込み前にご確認ください。
 ■サロン参加ルール はこちら

==== 2025年4月のまちなかリボンサロン =============

日 時:2025年4月5日(土)14:00~16:00
 (第1土曜日です!お間違いなく!!)

☆ミニレクチャー
『 乳房再建 ~自分に合った再建方法の見つけ方~ 』
講師:広島大学病院 形成外科 佐々木彩乃 先生

申し込みフォームへ

※申し込みフォームが変わりました。
内容に沿って名前(ニックネームでも可)、メールアドレス等を入力してください。
申し込み直後に、参加URLをお知らせする受付確認メールが「zoom」から届きます。

●必ず所定のお申込みフォームからお願いします。
●参加のURL は、申し込み者ごとで違います。リンクを共有しないでください。
一人でPC、スマホ、タブレットなどを複数使ってのご参加はご遠慮願います。
●申し込み方法について分からないことがあれば、事務局までメールでお尋ねください。

2025年3月1日(土)第158回まちなかリボンサロン(WEB形式)開催の報告

2025年3月の第158回まちなかリボンサロンは、福山市民病院看護部の賀出 朱美 看護師に『治療との向き合い方』をテーマにご講演いただきました。 

病気を疑い~検査を行い、結果の告知前、告知の後、全身の検査~治療方針を決めるという流れの中で、人の気持ちは大きく変わること、衝撃、防御的退行、承認、適応という気持ちの変遷を理解し、無理に前を向こうとせず、時間をかけて向き合うことの大切さが語られました。

診断後の「見通しの立たない不安」や「情報が多すぎて混乱するつらさ」に対して、どのように向き合えば良いのか、不安の正体や、なぜ「変化」が人を不安にさせるのかという背景を整理し、「わかること」が不安の軽減につながるという視点が示されます。

後半は、治療に向き合うためにできることとして、おおきくふたつのお話がありました。

①医療者との対話
医師と話すことはもちろん、看護師、薬剤師、医療ソーシャルワーカーなど、医師以外の専門職とも相談できる環境を作ることが大切。「誰に」「何を」相談すれば良いかを知っておくだけでも、不安は軽減される。ずっと悩みを抱えていると怒りや落ち込みを招くことになる

 

② 気持ちのコントロール
気持ちを整える方法として、「誰かに話す」「紙に書き出す」、「視点を変える」、「手放す事で全体を見る」「自分だけではない」「共感やつながりを持つ」などの方法をお教えいただきました。

 

最後に、がんの治療は主治医と相談しながら進めることになるが、ご自身の気持ちや普段の生活との向き合い方は自分次第のところがある。「自分らしく治療と向き合う」ことを真剣に考えて、心が少し隙間ができた時、今日のレクチャーを思い出してほしいという言葉で締めくくられました。

視聴者からは、「当時の一連の心理状態が整理できた」「周りの乳がん経験者に助けられたことを思い出した」などといった感想が寄せられました。

令和7年4月5日の第158回まちなかリボンサロンは、広島大学病院 形成外科 佐々木彩乃 先生に『乳房再建 ~自分に合った再建方法の見つけ方~』をテーマにご講演いただきます。

2025年2月1日(土)第157回まちなかリボンサロン(WEB形式)開催の報告

2025年2月の第157回まちなかリボンサロンは、呉医療センター・中国がんセンター乳腺外科の郷田 紀子 先生に『AYA世代乳がん患者さんが教えてくれる乳がん手術後により良い生活を送るためのヒントとは』をテーマにご講演いただきました。

まずは、AYA世代とはどんな世代かをご説明をいただき、その特徴についてお教えいただきました。AYA世代のがんは全体の約2%を占め、年間で約2万人が発症しているとのことでした。

次に最新の学会で注目された「乳房手術についての長期的な予後に関する報告」についてお話がありました。乳がんを発症した際の予防手術をした場合としなかった場合で生存率に差があることが判ったそうです。

がんの発症は遺伝子との関係が非常に深く、がんになりやすい体質を測るためには、いまだ自費診療であるものの、多遺伝子パネル検査が有効であり、がんの早期発見にも有用であるとの事をお教えいただきました。

また、AYA世代のがんサバイバーは内分泌合併症のリスクが高く、治療後10年経過した累積罹患率は糖尿病や甲状腺機能低下症などが最も高いことが判っています。

このような合併症の予防やがんの再発のリスクを可能な限り最小化するためには、術後も健康診断や人間ドックを活用する、生活習慣病を予防する事が肝要であると言われています。

最後に、呉医療センターでの患者さんについてお話をいただいた後、AYA世代の悩みや現状からどんなことが考えられるかをお教えいただき、ご自身をいたわって無理をしない健康的な生活をしていただきたいという言葉で締めくくられました。

視聴者からは、「AYA世代は糖尿病などのリスクが少し高くなると知り、自分の身体を大切にしていきたいと、ますます感じました。」などといった感想が寄せられました。

令和7年3月1日の第158回まちなかリボンサロンは、福山市民病院看護部の賀出 朱美 看護師に『治療との向き合い方(仮)』をテーマにご講演いただきます。

2025年1月11日(土)第156回まちなかリボンサロン(WEB形式)開催の報告

2025年初となる1月の第156回まちなかリボンサロンは、リオールジム代表取締役の奥松 功基 先生に『乳がん経験者における運動の重要性~筋肉・体力アップにお勧めの運動とは~』をテーマにご講演   いただきました。

 

まず、運動ががんの再発リスクや死亡リスクを大きく下げることが分かっており、週150分以上の運動を行った場合、それぞれ25%、40%リスクが低下する事が判明しているということでした。

 

次に、術後に疲れやすくなったという声が多い事について、幾つかの理由がありますが、抗がん剤などの影響で10年程度の持久力や筋肉が減る事が報告されているそうです。

これに加えて、加齢による影響があり、毎年筋肉は1%、筋力は3%程度自然に減っていきます。ただ、体重が減らなかったり、増えている場合は、別のもの(脂肪)などに置き換わっていっているということです。

  

研究の分野では、運動が術後の健康に大きく寄与すると言われ始めており、中でも特に持久力を維持する事が重要であると考えられることが多くなりました。

 

また、持久力が高いと、疲れにくく、体脂肪率も低く、引き締まった体になりやすいという傾向があります。その持久力を効率よくアップするために3つの運動方法をごご紹介いただき、実際に座ってでききる運動を視聴者も実践しました。

  

最後に運動を継続するためのYOUTUBEやジムのオンラインレッスンなどをご紹介いただき締めくくられました。

視聴者からは、「抗がん剤治療中で、ついつい安静にと自分を甘やかしていましたが、体調に合わせて積極的に運動をした方が良いことが分かって、とても前向きになれた。」などといった感想が寄せられました。

令和7年2月1日の第157回まちなかリボンサロンは、呉医療センター・中国がんセンター乳腺外科の郷田 紀子 先生に『AYA世代乳がん患者さんが教えてくれる乳がん手術後により良い生活を送るためのヒントとは』をテーマにご講演いただきます。

2024年12月7日(土)第155回まちなかリボンサロン(WEB形式)開催の報告

12月の第155回まちなかリボンサロンは、島根大学医学部付属病院 乳腺センターの角舎 学行 先生に『乳がん薬物療法の進歩と今後の展望』をテーマにご講演いただきました。

 

まず、最初に乳がんの治療成績は年々飛躍的に改善し続けており、中でも薬物療法の進歩がその理由との事でした。2008年までは2種類に分類していた乳がんを2008年以降は4種類に分け、それらに合った治療薬を開発する事で効果を上げているということでした。

  

抗HER2治療薬が開発され、再発率の低下に目覚ましい効果を上げるなかで、2017年には、HER2陰性の患者について、術前化学療法により腫瘍が完全に消失しなかった方に対して治療を加えようと新たな分類が提言され、薬物療法への反応によって治療法を選択するという、日本発の新しい考え方(Respomse-guided therapy)が確立しました。

  

更には、20200年にはHER2陽性の患者についての臨床が始まり、Respomse-guided therapyの再確認、2021年には更に、HER2陰性でリンパ節転移が4個以上もしくは腫瘍径5cm以上の患者の分類が提議され、臨床が始まりました。

 

その後、2022年8月、9月、11月にも新たな分類と臨床が始まり、それに伴い免疫療法が登場しました。免疫療法とは、本来身体に備わっている免疫システムが発見できないがん細胞を『見える化』する療法であり、それによって自身に備わった免疫システムががん細胞を攻撃するという画期的な療法であり、本来は治りにくい肺がんなどの治療にも非常に効果的という事です。

このように、当初は2種類であった分類が、現在は10に分類され、それぞれに合わせた治療薬を新たに開発・承認されてきたことで、治療成績が向上し続けているのです。

また、新しい薬剤以外にも、投与方法の工夫や支持療法の進歩などにも、治療成績の向上に寄与しているということでお話を締めくくられました。

視聴者からは、「最新のサブタイプ分類とそれに対応する治療のまとめが大変参考になりました」などといった感想が寄せられました。

令和7年1月11日の第156回まちなかリボンサロンは、リオールジム代表取締役の奥松 功基 先生に『乳がん経験者における運動の重要性~筋肉・体力アップにお勧めの運動とは~』をテーマにご講演いただきます。